2013年9月12日木曜日

輸出で稼いだカネが家計に回らず日本式不況の恐れも:お金は大企業にのみ

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朝鮮日報 記事入力 : 2013/09/12 09:10
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/09/12/2013091200707.html

輸出で稼いだカネが家計に回らず日本式不況の恐れも
企業に流れる供給資金、家計の3倍以上

 市中に供給された資金は家計には流れず、企業に集中していることが11日、韓国銀行が初めて発表した「経済主体別通貨統計」で明らかになった。

 それによると、今年7月の家計・小規模個人事業者、民間の非営利団体が保有する通貨量(M2)は前年同月に比べ2.5%の伸びにとどまったが、企業が保有する通貨量は8.3%増え、増加率は家計を3倍以上上回った。

 M2は現金と直ちに引き出し可能な預金、2年未満の定期預金、2年物未満の金融債、マネー・マーケット・ファンド(MMF)など準通貨を合計したもので、容易に現金化できる資金を指す。

 家計と企業のM2増加率は、昨年11月にはそれぞれ4.2%、4.4%とほぼ並んでいいたが、それ以降は家計で伸びが低下したのに対し、企業で伸びが拡大し、両者の差が開いた。

 専門家は、輸出などで企業が稼いだ資金が賃金などの形で家計に分配されずにいるためと分析した。
 こうした現象は、企業の投資が雇用、消費、投資を生む景気のプラスの循環を弱めることになる。
 企業の設備投資は今年第1四半期(1-3月)を除き、マイナスが続いている。
 2011年上半期には3%台だった家計消費の伸びは、今年は1%台にとどまっている。

 高麗大のオ・ジョングン教授は
 「韓国の主力産業による収入の85%が海外輸出で発生する。
 だが、その収入が家計に流れていない。
 金詰まりで成長活力が低下すれば、日本式の長期不況につながるため、企業の投資環境を改善するなどの解決策を取る必要がある」
と指摘した。




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