2013年10月4日金曜日

韓国で高まる中国留学熱 :11年で3倍近くに:留学先はアメリカと中国がダントツ

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●海外留学する韓国人の推移。赤色が中国への留学、青色が米国への留学、灰色はその他の国々への留学


ウォールストリートジャーナル     2013年 10月 03日 13:40 JST
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304676604579112372489739700.html?mod=WSJJP_hpp_MIDDLENexttoWhatsNewsThird
 By     JEYUP S KWAAK

韓国で高まる中国留学熱  

 韓国にとって、貿易相手国としての中国の重要性の高まりがはっきりしてきたのに合わせて、両国間の結び付きは外交・貿易から教育に広がってきている。

 中国は韓国の最大の輸出国であり、輸出の約4分の1を占めている。
 そして、韓国の海外留学生の4分の1以上を迎え入れている。
 韓国教育省によると、中国の大学に留学する韓国人学生は昨年に6万2855人に達し、2003年の1万8267人から3倍超となった。
 これは、外国の大学に登録している韓国人学生の26%に及び、31%を占める米国に次いで第2位となっている。

 米国留学の利点の1つは英語での会話を実践できること。
 英語は、就職を希望する韓国の学生にとって今もって最も重要な言語であるが、韓国の企業は中国への留学経験のある学生を求めるようになってきている。
 例えば、サムスン電子は2年前に中国語ができる就職希望者にボーナスポイントを与えると発表した。

 それでも、海外留学の主要目標は外国語の習得ではない。
 就職戦線が非常に厳しい韓国では、海外での学位の取得は海外で経験を積んだという点で、広く強みとみなされている。
 このことは、なぜ韓国が、国連の統計によれば高等教育での留学生派遣国として、中国、インドに次いで第3位の地位にあるのかを説明できる一助になっている。

 昨年、北京師範大学で中国語と中国文学で学士号を取得したLee Sang-won氏によると、当初家族は中国への留学に反対したが、最終的に折れた。
 Lee氏は、中国の大学は授業料が安いこともあって、さまざまな学生を引き付けていると話す。
 留学生に対して中国の大学への入学手続きサービスを行っている北京の機関によれば、中国の大学学部の年間授業料は平均で3500ドル(約34万円)となっている。

 昨年の中国と韓国の間の貿易総額は2150億ドルで、中国にとっても韓国は最大の貿易相手国の1つとなっており、両国の経済関係が拡大していることが、中国の大学の魅力を高めている。
 また、中国の教育の質への信頼も改善している。

 韓国では、国内にとどまっている学生の間で中国への関心は高まっている。
 韓国の私立の大手外国語学校であるYBNでは、今年1-7月間の中国語授業の受講者数は前年同期比40%も増加した。

 ただ、韓国教育開発研究所のGu Ja-oek上級研究員は、
 「英語が話せなければ、韓国の大手企業に就職できない。中国企業にも入れない」
と話し、学生は中国語だけの習得に専念すべきではないと助言する。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月4日 5時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77513&type=0

中国で学ぶ韓国人、11年間で3倍に=全体では減少―韓国


●2日、韓国教育部によると、2012年度の韓国の海外留学生が、前年比で2万3252人減少し、23万9213人となったが、中国へ留学する韓国人は増え続けている。写真は北京の清華大学。

 2013年10月2日、韓国教育部によると、2012年度の韓国の海外留学生が、前年比で2万3252人減少し、23万9213人となったが、中国へ留学する韓国人は増え続けている。
 韓国・聯合ニュースの報道を人民網が伝えた。

 国別で見ると、米国で学ぶ韓国人留学生が最も多く、7万3351人に上る。
 以下、中国(6万2855人)、カナダ(2万658人)、日本(1万9994人)、豪州(1万7256人)が続いている。

 中国に留学する韓国人は増加傾向にあり、2001年からの11年間で約3倍に増えた。
 留学生全体の中で韓国人が占める割合も、10.9%から26.3%へと増加している。



聨合ニュース 2013年 10月 04日(金)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2013/10/02/0800000000AJP20131002000600882.HTML

中国に留学する韓国人増加 11年で3倍近くに
ダントツ’
【ソウル聯合ニュース】
 中国に留学する韓国人が増えていることが2日、韓国教育部の統計で分かった。

 海外留学中の韓国人は昨年23万9213人で、前年から2万3252人減少した。
 留学先別にみると、
米国(7万3351人)が最も多く、
中国(6万2855人)
カナダ(2万658人)、
日本(1万9994人)、
オーストラリア(1万7256人)
と続いた。

 中国への留学生は、統計を取り始めた2001年の1万6372人に比べると283.9%増加した。
 これに対し、留学生全体は59.5%増、米国は25.4%増にとどまった。
 中国への留学生が占める割合が2001年の10.9%から昨年は26.3%に拡大した半面、米国への留学生は38.9%から30.7%に縮小した。

 教育部関係者は
 「中国との関係が深まり、貿易規模も急激に拡大していることから、中国で勉強する韓国人も自然に増えた。
 語学研修の割合が高いようだ」
と話した。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月18日 7時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77979&type=0

留学先に韓国を選ぶ中国人学生が減少、解決策探る政府―韓国紙


●16日、韓国を留学先に選ぶ中国人学生が2010年をピークに減少を続けている。韓国政府はこの状況を打開するための対応策を探っている。写真は韓国の梨花女子大学。

 2013年10月16日、韓国紙・中央日報によると、海外留学する中国人が急増しているなか、韓国を留学先に選ぶ中国人学生は減少を続けている。
 中国新聞社が伝えた。

 海外で学ぶ中国人留学生は大幅に増加しており、この4年間は年平均20%のペースで増加している。
 一方で、韓国で学ぶ中国人留学生は2010年をピークに減少。
 中国の留学市場は「韓国を通り過ぎている(Korea passing)」状況にあるのは間違いない。

 中国の国家統一大学入試に落ちた学生にとって、韓国は常に絶好の避難所だった。
 出生率の低さから学生不足に陥っている韓国は、中国人留学生を無条件で受け入れる政策を実施してきた。
 その結果、留学生のレベル低下を招いた。

 今月5日、忠清北道(行政区)の主催で中央日報中国研究所と漢陽大学中国問題研究所が合同で開いた「中国人留学生政策、現在必要なことはレベルの向上」と題したフォーラムで、漢陽大学の閔貴稙教授は
 「われわれの政府は留学生の人数だけを重視し、韓流人気を頼りに消極的政策を実施。これに大学のいい加減な管理が加わったことで、韓国の留学市場のレベル低下を招いた」
と指摘した。

 韓国政府は今、「Study Korea(韓国を学ぼう)2020年プロジェクト」を推し進めている。
 2020年までに20万人の優秀な留学生を誘致し、国際的な知韓派ネットワークを構築しようというものだ。
 閔教授は
 「韓国はすでに多文化社会に突入している。
 留学生政策と移民政策を融合させて、大学、留学生、政府、企業が一丸となってこそ、このプロジェクトは実現するだろう」
と語った。



朝鮮日報 記事入力 : 2013/10/15 08:11
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/10/15/2013101500467.html

【社説】留学・就職用に成績証明書の偽造する韓国の大学

 与党セヌリ党の金姫廷(キム・ヒジョン)議員が韓国国内の大学の成績証明書について調査した結果、全340校(専門大学〈日本の短期大学に相当〉139校を含む)のうち70校で、学生の成績証明書を「閲覧用(校内用)」と就職先などに出す「提出用(対外用)」に分けて発行していたことが分かった。
 これらの大学は、学生が単に成績を確認する場合は、ありのままの成績が記載された「閲覧用」を発行し、留学や就職のために外部に提出する場合は、最低評価の「F(不可)」や再受講の記録など学生に不利な内容を削除した「提出用」を発行していた。

 大学生が、就職などのために成績を引き上げる「成績ロンダリング」に手を染めるようになったのは、今に始まったことではない。
 成績の低い科目を再受講、再々受講して良い成績をもらうのは当たり前のことになってしまった。
 「F」は外部用の証明書には記載されないため、「C(良)」「B(優)」の成績がついた科目を「F」で処理するよう教授に依頼するという手を使うこともある。
 成績証明書は、大学の公的文書だ。「F」は「F」と記録して再受講によって上の成績を取り直した場合は、最初の評価を正直に記載するのが原則だ。
 それでも多くの大学は、4年生の卒業時の成績に、点数の低い科目の成績を含めないという制度を運用している。
 これは事実上の文書偽造に他ならない。

 大韓商工会議所が韓国の大企業113社について調査したところ、採用の際に学歴・年齢制限をすでに廃止している企業が71%に上ることが分かった。
 「書類審査の割合を低くし、面接を重視している」との回答も92%に達した。
 各企業ははるか昔から、大学が発行する成績証明書を信じていない。
 それにもかかわらず大学と大学生たちは、こうした変化を知らずに成績ロンダリングに躍起になっているのだ。

 米国のハーバード大も、在学生の50%が「A(最優秀)」の成績を取り、80%が「優等」の評価で卒業する。
 それほど「成績インフレ」は世界的な現象になっている。
 しかし大学当局が率先して成績表を都合のいいように書き換えてくれる国は韓国しかない。
 各大学が、これまでの慣行だからといって「2種類の成績表」の発行を続けていれば、そのうち韓国の大学が発行するあらゆる文書が、国内・国外で紙くず同然の扱いを受けることになるだろう。



【「底知らず不況」へ向かう韓国】


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